2013.08.15 木曜日

豊橋発:交通事故被害者は本当に大変

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 私の依頼者はむち打ちのために首が動かなくなっている。被害はかなり深刻なのだがレントゲン写真やMRIからは必ずしも十分な所見が得られないでいる。そのために,後遺障害認定も14級だ。
  そこで,現在,私たちは12級,9級を目指して裁判を準備している。
■ 労災での苦労  私たちはまず,労災の認定をとることにした。労災の場合,技官がいて,直接被害者を調査した上で認定をする。書類だけで人を見ない自賠責とはちょっと違う。ところが,労基署は交通事故被害を理由に認定手続きをしない。被害者としては労災となれば治療費も助かるし,一時金も出る。被害者救済からすればすぐに取り組むべきだ。私の依頼者は何度も何度も労基署に足を運び,それでも受け付けられなかった。私も本当に頭に来て,認定手続きを受け付けないのであれば直ちに裁判すると内容証明郵便をつきつけた。その結果,ようやく,「特例で」ということで審査を始めた。
■ 医師の苦労  こうした事件で最も重要なのは最初の所見であることは言うまでもない。しかし,少なくない整形外科医はちゃんとカルテに書かなかったりする。ともかく,カルテに何が書いてあるかが最も重要だ。そこで,依頼者にカルテの開示を頼んだ。  ところが,病院は利用目的を言えというのだ。依頼者は交通事故裁判に備えるためと答えた。しかし,この病院はさらに交通事故とカルテとどういう関係があるのだとか,交通事故裁判でどのように使うのだとか,答えようもない問いを連発して拒んでいる。本当に許せない。出さないのであれば,また内容証明郵便で警告文を書かなければならない。
 このように,交通事故被害者は本当に大変だ。  自分の情報を集めるだけでも一苦労だ。一方で,保険会社は専門のスタッフを雇って記録を作っていく。我々はこういう力の差があるなかで裁判を進めなければならないし,依頼者と共に戦う気持ちを持たなければならない。