2013.08.19 月曜日

豊橋発:「意外に使える?自賠責保険」

「意外に使える?自賠責保険」
 
みなさんは、交通事故にあった時の自動車自賠責保険と聞くと、どのようなイメージをお持ちですか?
 
「ああ、あの120万円までしか支払われないやつね。そんな額、治療費ですぐに一杯になっちゃうよ」と、あまり役立たないようなイメージをお持ちではありませんか?
 
たしかに、交通事故でけがをして、その治療をするだけなら、自賠責保険金の支払いは120万円が限界です(傷害による治療費)。
 
しかし、後遺障害が残った場合や死亡の場合には異なります。
後遺障害が残った場合、等級に応じた支払限度額があり、最低の等級である14級で75万円、最高の1級だと4000万円(要介護の場合、死亡の場合だと3000万円となっています。 もちろん、これらは支払限度額であり、実際の支払額は自賠法上の「支払基準」(自賠法16上の3)に従います。ただ、後遺障害や死亡の場合には、「支払基準」に従っても、上記支払限度額を超えるので、支払限度額いっぱいまで支払われることがほとんどとなります。
 
後遺障害が残った場合や死亡の場合には、かなりの金額が支払われるのです。
 
ところで、自賠責保険は、本来加害者側が被害者側に損害賠償を支払った後に、加害者側からの請求によって支払われます。 任意保険に加入していた場合、通常は任意保険の保険会社が加害者に代わって自賠責の請求をしています。
 
ただ、加害者が任意保険に加入していないなどによって、なかなか損害賠償が支払われない場合には、被害者側から自賠責保険金の支払いを求めることができます(被害者請求)。 しかも、必ずしも損害が確定していなくても認められるのです。
被害者請求には、次のようなものがあります。 ①当面の治療費や生活費に困るときなどに診断書等だけで支払いを受けることが出来る仮渡金請求 ②治療が長引く場合に、損害を立証する書面を提出して治療費や休業損害をその都度請求する内払金請求 ③治療も完了し、全損害が確定した段階で請求する本請求
当面の治療費や生活費が必要な場合などは、①を利用することになるでしょう。
被害者請求は、加害者が加入している自賠d責保険の保険会社を通じて行うので、詳しい手続きはその保険会社に問い合わせることとなります。
自賠責保険、世間一般のイメージよりは、意外に使えるのです。