2013.08.29 木曜日

豊橋発:行政書士と交通事故

法律相談はE&J豊橋法律事務所の弁護士が対応いたします。
 
 私は交通事故の相談にあって、行政書士に相談することは注意を要すると思う。
 書類をそろえてもらう分にはよいのだが、それを越えて、交渉を委ねたりすることは問題がある。
 行政書士や司法書士の中には経験の乏しさからきわめて楽観的にものごとを進め、信じられない乏しい材料で後遺障害の等級について異議申立をすることがある。もっとも、弁護士の中にもいい加減な者もいるから、要するに人ということかもしれない。行政書士の中には非常に詳しい人もいて、異議申立の範囲であれば弁護士よりもよほど詳しい人もいる。
 このあたりは分業という考えができるかもしれない。行政書士などはできる範囲とできない範囲をはっきり意識して、必要に応じて弁護士と相談するというのも重要だと思う。
 交通事故の相談をしていると、弁護士の事務所に来る前に行政書士や司法書士に相談していることが意外に多い。既に出た等級をもとにして交渉したり、異議申立で等級を争ったりする。これは、顧客獲得のために意図的に楽観的に対応するのか、あるいは知識や経験がないためにものごとを非常に軽くとらえてしまうかどちらかなのだろう。
 中には難しい事件もある。交渉が難しいのは次のような場合が多い。
 ① 後遺障害の等級を争う場合。
 ② 過失相殺を争う場合。
 弁護士は訴訟で後遺障害の等級を争ったり、過失相殺を争ったりする。限界事例をいくつも経験しているので、どれがどれほど難しいのか分かる。訴訟を経験しない行政書士や司法書士にはそうした鑑別はできないだろう。