2013.09.17 火曜日

豊橋発:海外での交通事故

 交通事故は,例えば海外旅行中のように,海外でも被害に遭うことがありえます。
では,海外の場合,日本で事故に遭うのと何か違いはあるでしょうか?
 
海外で事故に遭った場合,加害者がその国の人であれば,裁判で争うときには,
原則としてその国の裁判所で争わなければならなくなります。
また,法律も,原則として,事故の発生した国の法律が使われることになります(法の適用に関する通則法17条)。
 
これに対し,加害者が日本人で,事故後日本に戻っているようであれば,日本の裁判所で争える可能性が高くなります。
この場合でも,使われる法律は,事故の起こった国の法律となるのが原則になっています(法の適用に関する通則法17条)。ただ,被害者も加害者も日本に常居所があれば,日本法が使われることになるでしょう(法の適用に関する通則法20条)。
ですが,加害者が日本に戻っていないようだと,裁判所,法律のどちらも日本のものを使えない可能性が高くなってしまいます。
 
以上のように,海外の事故の場合,争える裁判所や使う法律が,日本でなく,海外になることがあります。
そして,海外で事故に遭った場合,その国の法律が被害者保護の薄い内容であったりすると,被害が大きくても十分な賠償を得られなくなりかねません。このため,リスクを低くするためには,海外旅行傷害保険に入っておいたほうがよいといえるでしょう。