2013.09.20 金曜日

豊橋発:過失相殺

法律相談はE&J豊橋法律事務所の弁護士が対応いたします。

  交通事故の加害者は損害賠償責任を負担する。これは民法709条という条文があって、他人に対して違法に損害を与えた場合には賠償責任を負うとなっている。
 交通事故の実務でしばしば問題になるのが過失相殺だ。民法には「被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。」 という条文があり(722条2項)、事故発生や、被害の拡大に対して被害者側にも責任がある場合には、一定の割合で減額される。これは公平という見地から調整される。
 例えば、信号機のない交差点で右折車と直進車が衝突した場合に、右折車が悪いに決まっているのだが、直進車だって多少は注意すべきであったと考えるのである。その場合には一定の割合で減額される。
 交通事故での過失相殺についてはかなり整理されていて、ほとんど機械的に当てはまる。ところが、保険会社は被害者がシロウトであることをいいことに、極端な過失相殺を主張して減額を迫ることがある。判例とかなんとか言って、賠償額の減額を求めてくる。被害者は少々苦痛だが、けっしてひるんではいけない。ちょっと調べれば過失相殺の一般的基準などすぐ分かる。
 最近経験した事例では、好意同乗者の事例がある。運転手の居眠り運転のために同乗者が大けがを負った事例だ。保険会社は危険な運転となることを分かって乗ったと主張して減額を求めてきた。とんでもないことだ。これは結局、過失相殺はないということになった。