2014.04.01 火曜日

豊橋発:RSDと厚労省基準

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 交通事故によってCRPSⅠ、RSDが生じることはまれではない。

 このRSDについて厚労省は平成15年に通達を出し、「神経系統の機能又は精神の障害に関する障害等級認定基準」という通達を出して、判断基準を示している。
 
 
 それによると、RSDの場合は次の様になっている。
 
 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)については、(1)関節拘縮、(2)骨の萎縮、(3)皮膚の変化(皮膚温の変化、皮膚の萎縮)という慢性期の主要な3つのいずれの症状も健側と比較して明らかに認められる場合に限り、カウザルギーと同様の基準により、それぞれ第7級の3、第9級の7の2、第12級の12に認定すること。
 
 この3つの要件がそろわなければ、労災(交通事故自賠責認定)をしないとしている。しかし、医学的にこの3つの要件をそろえなければCRPSとしないという見解はどこにも存在しない。
 
 言うまでもなく、自賠責は被害者の早期の救済を旨とすることや大量の事件を公平に事務処理することから定型的処理が可能なように画一的な判断基準を作りあげている。
 
 さらに、自賠責の特徴は原則して医証、つまり書面によってのみ審査し、直接患者である被害者を診察することもなければ、聞き取りすら行わない。
 
 従って、RSDのような末梢神経の異常反射とも言うべき非器質的な疾患については自賠責には手続き上の判断の限界がある。だからこそ、自賠責の判断基準も、判断結果も裁判所を拘束することはない。
 尚、労災認定手続きは自賠責認定手続きとは様相は異なる。労災手続きに於いては厚生労働事務官が調査官として被害者から直接聞き取りを行った上、局医と言われる医師が直接被害者を審査していく。