名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.03.18 土曜日

交通事故 難しい案件

 しびれや麻痺などを訴えながら、画像所見が出ないという理由で非該当になる事例は一般に難しい案件だ。私は過去、何度かそういう事例を引き受けてきた。中には、全身麻痺というきわめて深刻な症状があるにもかかわらず非該当だった事例もある。頸部の痛みのために可動域が誓約され、上肢のひどいしびれがあっても画像が不明であるという理由で14級でしかない事例もある。胸郭出口症候群だとされたが決定的な証拠もない事例もあった。こうした事例は諸検査がそろわない事例がほとんどだ。ちゃんと検査がそろっていればよいがそうでないところに難しさがあるのだ。
 
 こうした事例について、私はまず本人の愁訴を聞くことにしている。いろいろ聞いていると、だんだんその痛みやしびれ、麻痺が本物だなということがわかってくる。痛みが本物ならば痛みやしびれは立証できる。私はそう確信している。医学的な説明はあとからついてくるというのが私の考えだ。もちろん、こうした考え方はある意味見込みによって訴訟することになるので、無謀と言えば無謀だし、実際の裁判では大変苦労する。しかし、それでうまくいったケースも多い。被害から始めるというのが私のやり方だし、それを変えるつもりはない。