名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.03.19 日曜日

物損請求では、車検期間も考慮されます

交通事故にあって被害車両が全損状態である場合には、
交換価格を超えて修理費用額の賠償を求めても、
裁判所は被害車両の交換価格でしか賠償として認めない傾向にあります。
 
では、中古車で耐用年数を経過等していて、市場における交換価値が認められない場合には
損害賠償が全く認められないのでしょうか?
 
この点について、下記のように車検期間を考慮して一定の範囲で賠償を認めた裁判例があります。
 
(大阪地判90年12月20日)
初度登録14年3ヶ月後の事故で、耐用年数6年を8年余り経過し市場における交換価値があったとは認めがたいとしながらも、
車検期間が96日間残っていることから、1日2,000円の割合で使用価値があるとし、同額を車両損害として認めました。