2014.11.18 火曜日

豊橋発:事業者の3つの務め ドラッカー

 事業者の3つの務め ドラッカー
 ドラッカーは事業者には3つの務めがあるという(マネジメントⅠ、121頁 日経BP)。
 マネジメントではこれらの3つの務めが同時に行われることになる。
 
 第一の務めは「経済活動を行う。」である。組織は社会の中で特定の役割を果たすために存在するが、企業の目的は経済活動を行うことである。企業は経済活動を行うことを使命としている。
 
 第二の務めは「業務から成果を引き出し、働き手に達成感を得させる。」である。

人間は業務と全く異なる理屈で働く。人的資源は物ではない。人格や市民権を持ち、働くかどうか、どれだけ働き成果をあげるかなどを決めることができる存在である。

 
 この「決めることができる」という部分は非常に重要だ。従業員が使命感を持ち、使命の達成による満足感を持つことが重要だが、「決めることができる」という部分に「責任(responsibility))」という考え方が出てくる。
 
 ドラッカーの考えでもっとも重要なのは「責任ある労働者」(responsible worker )であるが、それは自らの部署に一定の範囲で主体的な判断権を持ち、主体的に事業にかかわっていく労働者像である。
 
 そして、ドラッカーはそのような責任あるワーカーを育て上げることができるのは、経営者だけであると言う。
 
 第三の務めは社会への影響は社会的責任への対処である。
 ドラッカーは企業も含めて全ての組織は社会の一部をなし、社会のために存在している。企業は社会にとって好ましい存在であった初めて、正当化されるという。
 
 企業は利益をあげることを目的としているが、持続的に利益をあげるためには組織が社会の一部をなしていることが必要なのは自明なことだ。ドラッカーのこの考えは当然であり、絶対に正しい。
 
 もちろん、社会の内容に従うことになる。ファシズムの国ではファシズムの考えに沿って組織が作られていく。民主主義社会においては個人の多様性に応じて多元的に奉仕することになる。