2014.12.12 金曜日
豊橋発:交通事故 高次脳機能障害と神経心理検査の役割
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高次脳機能障害では神経心理検査が重要な証拠の一つとなります。
神経心理検査というのは,知能検査,言語機能に関する検査,記憶検査、遂行機能検査,人格評価法などがあります。脳を損傷されれば通常知能検査もよくないことからこうした検査が利用されます。高次脳機能障害は外部からはなかなか分からないのでこうした検査では客観的,定量的評価ができますから重宝されているのです。
しかし,これはあくまで参考資料程度にとどまるものとされています。たとえば,そもそもこうした検査をすること自体高次脳機能障害の患者さんにとっては苦痛となります。高い知能を持っていても,人格変化が著しい場合もあります。この検査自体が繰り返され宇ことにより学習してしまうこともあります。一時の検査結果で障害全体を評価してしまうことにも問題があります。
ともかく,高次脳機能障害の判断は常の総合的で有り,事故後の意識障害の有無,MRIなどの画像所見,日常生活の支障の程度,生活の変化など多様な角度から検討することになります。
高次脳機能障害認定システム検討委員会「自賠責保険における高次脳機能障害認定システムについて」という報告書にもこうしたことが指摘されています。
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