名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.12.11 月曜日

交通事故 アンビュランスチェイサー

 アンビュランスというのは救急車のことを言う。救急車をおっかけて病院に行き、交通事故被害者に対して、訴訟しないかと話を持ちかける。着手金は無料、報酬は4割から5割。これが米国で言われているアンビュランスチェイサー弁護士像だ。もちろん、米国弁護士会でも倫理規定は機能しているように思う。いろいろ言っても弁護士は尊敬されている。
 
 アンビュランスチェイサーの問題点は何も救急車をおっかけることにある訳ではない。こうしたアンビュランスチェイサーに依頼する市民は社会的には弱者であることが多い。必ずしも十分な判断能力もないまま言われるままに弁護士に依頼していく。
 
 一種の消費者被害のようなもので、「交通事故のプロ」とか、「抜群の実績」とか、「150万円の提示が700万円になりました」とか、いかにも見かけ倒しの宣伝にも安易に信じてしまう人たちを、安易に信じているだろうなと分かっていながら引き受けていく姿勢が問題だ。
 
 実績があれば、きちんと宣伝したり、自分の能力を何らかの方法で示す、法律事務所で相談するなど納得の過程が用意できる。少なくとも用意する努力を行う。アンビュランスチェイサーの問題は「納得の過程」を用意しないことに不感症な、倫理観の低い弁護士という点にある。