名古屋E&J法律事務所ブログ

2018.06.29 金曜日

交通事故 交通事故と会社の倒産

 社長が交通事故で死亡した場合、中小企業では会社も倒産の危機に立つ。裁判例では会社の社長への依存の程度によって会社の不利益の賠償も認められる。例えば、実質個人企業の場合、大幅に減収するのだから、その減収について賠償が認められる。
 
 しかし、将来にわたる賠償が認められるかというとそうでもない。会社の将来は不確定だ。個人のように普通は長生きするという考えは持たない。そのため、会社の逸失利益は認められないのが原則だ。それは社長個人の将来の逸失利益で十分とされている。
 
 今、私が取り組んでいるのは奥さんが亡くなった事例だ。夫婦で工場をやってきて妻が事故で亡くなってしまった。もう会社はできない。会社は廃業し、夫は職を失った。このような事例で、会社か、あるいは夫に賠償が認められてもよいように思うのだが、どうしたらいいいだろうか。