2013.07.25 木曜日

豊橋発:異議申立と紛争処理申請の違い

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  後遺障害の等級認定について保険会社から通知された時,認定された等級が低すぎる,あるいはそもそも認定されていない!というとき,等級について争うことができます。

どうしても納得いかない場合は最終的に裁判で争うことになりますが,その前に,異議申立か,あるいは紛争処理申請によってより重い等級認定を求めることができます。このことはホームページ(http://nagoya-jiko.net/compensation/)にも書いていますが,この二つの手続きには,いくつか違いがあります。
 
①異議申立と紛争処理申請では,等級認定を判断する機関が違います。
異議申立では,元々の等級認定の判断を行った損害保険料算出機構の調査事務所というところが,改めて等級認定の判断を行います。
これに対して,紛争処理では,調査事務所とは別の「自賠責保険・共済紛争処理機構」という紛争処理機関が,第三者的な立場から等級認定に関する判断を行います。
 
異議申立を行う場合は,保険会社から送られてきた等級認定の通知の記載を検討して,認定の理由のうちのおかしいと思われる部分について,未提出のレントゲン,CT,MRIの検査結果や,医師の意見書・診断書等の客観的な資料を踏まえながら指摘することが必要になります。また,そもそも通知書に認定の理由が詳しく書かれていない場合は,保険会社に問い合わせをして確かめる必要があります。
なお,手続は書面審査となっています。
 
紛争処理では第三者が判断を行うので,等級認定の理由についておかしいと思われる点を,客観的な資料を踏まえながら,異議申立の場合よりも具体的に指摘して説明することが必要になります。
紛争処理機構が示す紛争処理の結果に対して,保険会社は約款等によって拘束されることになっています。しかし,被害者側は拘束されませんので,紛争処理の結果に納得できなければ,さらに裁判で争うことができます。
ただ,逆に既に裁判になっている場合は,紛争処理は行ってもらえないことになっています。
なお,紛争処理では,等級認定だけでなく,事故態様や過失の程度についての判断を求めることもできます。
また,紛争処理も異議申し立てと同様,書面審査が原則とされています。
 
②それから,異議申立と紛争処理申請では,争える回数も違います。
異議申立は何度も行えることになっていますが,紛争処理申請は一度しか行えないことになっています,し,紛争処理の結果が出ると異議申立もできなくなります。このため,等級認定に納得いかない場合,まず異議申立を行い,何度か申立てを行ってもなお納得いかない場合に紛争処理申請を行う,というように手続を使うべきでしょう。
 
その他,紛争処理の申請方法の詳細については,紛争処理機構のホームページもご参照ください。