名古屋E&J法律事務所ブログ

2016.06.27 月曜日

企業連携のテーマ

 愛知県の中小企業家同友会では企業連携の意味について研究会を重ねている。
自社の事業を新展開する上では新しいアイディア、新しい資源が必要になる。「企業連携」にはこの新展開があるかもしれないという期待感があるように思う。
 
 京大若林先生は教科書でネットワークのメリットをまとめた。企業同士とは言え、ネットワーク組織は個人の連携の中から生まれるアイディアからイノベーションが生み出される。それはどちらかというと、個人と個人と結びつくことで、個人が関係している経営資源どうしが結びつくことになる。
 
 企業連携の第一歩は個人の関係形成なるのだろう。個人の関係から徐々に個人の経営資源の結びつきになり、やがて関係そのものが経営資源として発展していく過程が企業連携の魅力ではないだろうか。
 
 そうなると、連携にはいくつかの要素が必要となる。
 
① 個人に結びつこうという強い目的意識、日常的な行動が必要だ。
  私たちが今回の講演をお願いしている中央電機計器製作所の社長は連携の機会を狙って、常に名刺交換し、知己を結ぶ努力をする。自分の人付き合いに強い自信を持ち、誰とでも仲良くなるのだという信念にも近い雰囲気がある。
 
② 自らにも連携できるだけの経営資源がある。
  企業連携は自社の個性を明確に打ち出し、自社の経営資源がパートナーとなる事業者に有益であるという関係が必要だ。自社の強みが明確でない企業に企業提携の打ち出すことは難しいのではないだろうか。もっとも、中小企業の場合、普通は自社の個性がないと生き残れない。普通に経営している中小企業であれば普通にやれるように思う。
 
③ 連携という「関係」について戦略を持つ、持とうという姿勢が必要だろう。
  連携によって求める顧客は誰か、顧客は何を求めるか、連携という関係は顧客の要求(wonts)を引き出すことが出来るかを考えることになる。さらに、顧客の要求を利益に結びつけるための接点、顧客との関係を結ぶ営業戦略を作りあげていくことになる。
 
④ そして、企業連携の土壌とも言うべきものを作る必要もあるかもしれない。中央電機計器製作所の社長は中小企業家同友会のような企業集団がそれになるという。信頼できる仲間の日常的な交流は連携を生み出す土壌になるのだろう。