名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.08.22 木曜日

戦略的であるということ

経営学の教科書、「1からの経営学」(硯学社)を少しずつ読んでいる。今まで、ドラッカーとか経営に関わる本を読んで、考えをまとめてきた。それが独りよがりになっていないか、自分の考えが足らなかったか確かめる上ではよい機会だ。

 
 教科書は役に立つ。大学時代にもっと勉強しておけばよかった。と、つくづく思う。ひーちゃん、はーちゃんにも言ってやろう。
 
 戦略は “strategy” の日本語訳だ。企業経営の歴史的研究家であるチャンドラー(A.D.Chandler)が「経営戦略と組織」(1967年)を著した際に使用された。彼は有名な「組織は戦略に従う。」という言葉を生み出した。このテーマは企業家にとって永遠に追及されるべきものだろう。
 
 チャンドラーは戦略を「戦略は企業の基本的な長期目標や目的を決定し、これらの諸目標を遂行するために必要な行動のコースを採択し、諸資源を割り当てること」と定義している。
 
 これだけではあまりにも抽象的よく分からない。戦略から生み出される事業活動にはマーケッティングがある。自社のドメインを分析し、自社の商品が市場で支持されるか検討する。市場での競争要因、顧客、供給者、新規参入者、代替品、既存企業の5つに分類され、それぞれについて自社が勝ち抜けるかが検討される。
 
 しかし、マーケッティングは単なる分析とは異なる。分析しただけでは戦略とは言えない。そこでは現実を動かすだけの実践的な指針が示されなければならない。また、現実を動かすだけの人の意欲を引き出すものでなければならない。
 
 つまり、自社の商品を明確にし、市場での差別化を図り、適切なマーケッティングによって売り込み場所を決め、売り込みの戦術を作り上げて顧客を獲得していく。すばらしい戦術も、人が動かなければ意味はない。
 
 人はどのようにして仕事に立ち向かうか。仕事で成果を得たいと考えるか。成果を得たいと考えても組織がその行動を妨げていないかを検討することになる。つまり、戦略論では人の行動への動機付けが含まれなければならない。これは組織論となる。組織は戦略に従って組み立てられなければならない
 
 戦略と言うときいくつかの要素が存在する。
① 明確な企業目標があること。
② 科学的な企業外部、内部の分析が行われていること
③ 経営目標に従って事業ごとの目標、行動のための戦術が明確になっていること
④ これが一番大切だと思うが、「意欲」という現実を動かす力を引き出すものであること。