名古屋E&J法律事務所ブログ

2016.09.26 月曜日

5つの競争要因(教科書も悪くない)

 マイケル・ポーターは競争を5つの要因に分析しました。
 ① 既存企業同士のポジション争い
   → 同業他社の争いですね。
 ② 新規参入の脅威
   → 同じような商売が始まるような場合です。
 ③ 代替品の脅威
   → 別の品物が出てくることですね。レコードの変わってCDが、CDに変わって通信ダウンロードが出てくるようなものです。
 ④ 買い手の交渉力
   → 買い手がウェブで保険商品を比較するような場合ですかね。
 ⑤ 売り手の交渉力
   → 下請が系列を離れて、他の大手メーカーにも販売できる状態ですかね。
 
 どれもある意味で当たり前で、何もハーバード大学マイケル・ポーター大先生を持ち出さなくたって、経営者なら当たり前に考えているところです。
 
 これは当たり前でも役に立ちます。重要なのは行動が精緻になっていくか、第三者との知識の共有、あるいは伝達する上でこうした骨格となる思考は大切だと思います。あなたは直感的な思考にすぐれていて、①から⑤を瞬時に見通せるかもしれません。能力が高く、無意識に検討を行っているかもしれません。
 
 しかし、直感には限界があり、思考の骨格をつくり、論理によって積み上げていくことが必要です。あなたの思考は「見える化」され、パートナーや社員にも伝えることができるようになるでしょう。
 
【ここからは経営学の教科書から】
 
 ソフトバンクはボーダフォンを破格の金額で買収して携帯電話事業に参入しました。ドコモなどと競争しなければなりません。
 
 そこで、自らの商品を電話通信ではく、データ通信であると位置付けました。電話で設けるよりも、電話料金を無料化してデータ通信の顧客を獲得するという事業戦略です。これを①から⑤に当てはめると、
 
        (※ ここからは私の思考です。学生の勉強ノートみたいなものですね)
 
  ① → 同業者NTTはどうなっているか。電話通話そのものは、サービスが均質化し、体力勝負となってNTTが優位なポジションを立ちつつある。
  ② → ソフトバンクは新規参入なので、既存企業はデータ通信に重きを置いていない。新規参入者は電話事業だけではうまくいかない。データ販売なら勝負できるかもしれない。電話料金を無料にすることは他社はできないだろう。
  ③ → 代替品としてはパソコンによるウェブ通信、例えば、スカイプがあるが、国内では電話事業には参入していない。
  ④ → 顧客は安い携帯電話を求めている。