名古屋E&J法律事務所ブログ

2016.09.26 月曜日

あなたの企業は動いているか。

不況が長引き経済の構造変化は着々と進んでいる。長期化する金融不況、展開するグローバリゼーション、融合化するアジア市場、アジア各国企業の発達、そして円高は世の中をどんどん変えつつある。中小企業にとって国際レベルで企業競争するばかりでなく国際レベルで企業提携、企業連携を模索しなければ生きていけない。

 
 愛知県の場合、トヨタなくして経済を語れないが、そのトヨタも自動車生産の拠点を徐々に愛知県から他府県、例えば東北地方に、さらに中国、北米など海外に移し、円高の影響もあってこのところ動きが急速になっている。名古屋経済圏の企業は早急に経営の多角化、事業スタイルの変化が求められている。
 
 「そんなことは分かっている。」というのが企業の本音だろう。うちの企業は自分一人だからもうそんな無理をしなくてもいいと言っている企業は別にして、自社の「持続性」を望んでいる企業は変革を求められている。
 
 そういう企業改革の方向にはいくつかある。
① 海外進出により低コスト化を図る。
② イノベーション、経営の多角化により、市場の衰退に備え、新市場発展の波に乗る。
③ 海外も含め企業提携、企業連携を進め、時代の変化に対応していく
 
 これらの対応対して、教科書的にレビューは必要なことだ。
 中小企業家の場合、直感力は非常に大事だ。自社の資源(人、物、金、情報)の総体をとらえ、自社の能力、自社の市場の変化を総合的に理解する上で直感は何よりも大切だ。さらに、それを教科書的に整理し、戦略を確認し、自社の方向を揺るぎのないものとする必要があるだろう。
 
 例えば、自社の事業が今の経済の中でどのような位置にいるかという分析だ。教科書的には一つの事業分野(市場)には寿命があるといわれている。①導入期→②成長期→③成熟期→④衰退期とされる。市場が飽和したり、同業他社が参入したりして魅力的市場も魅力が亡くなっていく。液晶画面などはその典型だろう。シャープの亀山工場が無くなったのは市場としての成熟を過ぎているとも言える。
 
 自動車でもそうだ。韓国や中国など自動車産業が伸びてきてきたり、電気やハイブリッドなど自動車の質そのものの変化したりして市場としては大きな変化をしつつある。そんな中で自社がこのままこの市場に居続けるだけいいのかが問われなければならないだろう。
 
 こうした、市場の変化とくに昨今のように、世界全体の経済地図が向こう数十年にわたって大きく変わってしまおうという大きな変化の中にあって、中小企業は必ず対応しなければならない。企業家たる者今の時期は猛烈な勉強が必要だ。
 
 ある企業は海外進出することで低コスト化を図ろうとしている。また、別の企業は多角経営を考えることで切り抜けようとしている。あるいは別の企業は企業提携を進めることで低コスト化、海外市場あるいは新規市場への参入を果たそうとしている。その全てを模索する企業も存在する。
 
 中小企業にとって、今ほど勉強しなければならない時期はない。今ほど事業計画の根本的な整理が必要な時期はない。