名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.02.17 金曜日

会社の相続問題

 ある会社の社長が亡くなったので、その相続問題を考えている。
 
 会社の相続では、まず相続税対策をきちんとしおくことが重要だ。生命保険か預貯金か何かを作って備えてることは基本中の基本だ。
 
 後継者をきちんと作りあげておくことはもちろん重要だが、後継者のあり方によって法的対応も異なっていく。
 
 相続人が後継者となる場合には、後継者が株式を相続するのでそう大きな問題は起こらない。あとは社員たちが相続人を後継者としてきちんと承認するか、サポートする気になるかが重要だ。
 
 後継者が相続認ではない場合、つまり、会社の生え抜きがそのまま社長となり、株主と分離するような場合にはいろいろな場面を想定して法的な問題を整備しておく必要がある。
 
 たとえば、当面は生え抜きの番頭さんに中継ぎをしてもらうが、いずれは若い社長の息子があとを継ぐ場合がある。この場合は息子さんがきちんと会社管理するという体制を作り上げる必要がある。取締役会や株主総会、決算報告書の説明など形式をきちんとして会社を運営し、番頭さんが自分は会社に雇われているという意識を持ち続けてもらう必要がある。
 
 もし、この後継者に株式を付与するといような形で信頼関係を作りあげておこうというのであれば、当面買ってもらい、会社の成長に応じてまた買い戻すような方式もありうる。つまり、やがて新社長に承継させる時に引退し、株式を返してもらうのであるが、そのときに退職金代わりに株式を買い戻すような手法だ。
 
 相続人はもう会社経営に関わらないような場合には別の方策を考えることになる。
 生え抜きの後継者に会社の株式を買ってもらうというような方法もある。あるいは、会社を第三者に売却するという方法も考えることになる。