2018.08.20 月曜日

豊橋発:IT業界はこれに注意!

 私の実感ではIT業界は依然急速に伸びているように思う。しかし、この方面の事業はもともと資本が必要ないため、次から次へと企業が湧いて出ている。一定規模以上の企業と結びついたり、メンテナンスできる企業が蓄積している企業が生き残っている。


 もちろん、需要があるのだから、いったん生き残りの軌道に乗ればそれなりに拡大していく。IT業界が生き残り、かつ発展するためにはどうしても「人」の確保ということになるだろう。私の顧問先も「人」の確保で苦労している。


 IT系企業の法律問題はだいたい次の分野だ


1. 業務提携契約

  人材派派遣型IT企業では、社員を大きな企業に出向させたり、派遣したりする。この場合、派遣、出向、委任や請負というような契約が締結される。こうした派遣、派遣類似契約では次の点が問題になる。

  ① 社員の行為によって派遣先企業に被害が発生した場合の取り扱い。

  ② 社員の引き抜き、直接雇用(これは労働者派遣法との調整必要となる)。


2. 開発契約

  ソフトウェア開発の場合は開発フェーズを分けて作業が進められる。契約についてもそれに対応した形で契約が締結される。要件確定まで、見積もりと金額といった段階に分かれる。既製品を利用する場合は契約内容は比較的明確なのだが、一からの開発となると内容は確定していないため契約も非常に苦労する。


3. 従業員の管理

  IT系で一番困るのは従業員の引き抜きや、転職とともにノウハウや情報が流出してしまう点だ。これらの点からは、就業規則、誓約書などを活用することになる。

  ① 事業上の秘密の管理(これはIT企業なら当然備えておくべき内容である)

  ② 従業員の競業避止義務(競業企業への就職を従業員の転職を阻止して、顧客を守る効果がある。しかし、従業員には職業選択の自由があるから制約の範囲は狭い)


 このほか、経営上の課題とは作業エンジニアのやりくりやベトナムなどの外国人、あるいは海外対応問題がある。詳しくはご相談くださいね。