2018.10.09 火曜日

豊橋発:ネット炎上の価値

 ネットで炎上して佐野研二郎さんのエンブレムは撤回されてしまった。ネット炎上で激しく攻撃された言えば小保方さんを思い出してしまうあの時もすごかった。しかし、ネット炎上は普通にあるとは言わないが、珍しいことではない。インターネットは有益だが、不確かだという評価は一般的だ。炎上だけだったら五輪委員会も撤回することはなかったように思う。


 問題は、ネットで飛び交った内容をマスメディアが取り上げていったことだ。マスメディアはネットで炎上していると報道し、佐野さんのエンブレム、その他のデザインに剽窃があったのではないかと論評した。佐野さんに致命傷を与えたのは結局のところ、マスメディアの報道だ。

 もちろん、ネットで流通した情報が力を持ったのだが、それが力を持ったのはネットが炎上したからではなくて、流通した情報が真実だったからだ。少数の力では分からない情報がネットとという不特定多数の力が結集することによって判明していったというのは意味があるように思う。

 小保方さんの時だって、結局のところ真実が明らかになったことが重要だったので、ネットで炎上したことなどとるに足らないことだ。

  ネット炎上では流通した情報の多くが心ないサディスティックな内容を持つ。そのため言われた側が不快この上ない。無視すればよいのだが、企業の場合、信用にかかわるので放置することもできない場合がある。実際のところ記事を削除させるのはけっこう難しい場合があるようだ。

 ちなみに、削除に至るまでの方法は次の通りだ。
 ① 作成者が判明している場合は直接申し入れる。
 ② プロバイダーが判明している場合はプロバイダーに申し入れる。
 ③ さらに、IPアドレスからサーバー管理者や回線管理者をつきとめ削除要求をする。

 こうした調査は手間がかかり私たちの世界では弁護士法23条による照会といって、法律に基づく請求で判明することがある。申し入れ程度で終わればよいが、削除されない場合には民事裁判や刑事裁判を利用することになる。