2018.10.15 月曜日

豊橋発:中小企業連携、水平戦略の重要性

 マイケル/ポーターの「競争優位の戦略」(ダイヤモンド社)もだんだん終盤に入ってきて、多数の事業単位を持つ企業の水平戦略という部分の勉強に入っている。巨大企業はたくさんの企業の集合体みたいなところがある。


 水平戦略は多数の企業単位が相互に連携することにより競争上の優位を獲得するというテーマだ。なんでもかでも寄せ集めればいいという訳ではない。事業単位を総合に連結させて共通の戦略をくみ上げ、さらに行動させることで「成果」を生み出していことになる。


 大企業は私のお客さんではないので、そういう意味では水平戦略は直接役立たないが、事業単位を「中小企業」と読み替えるとなかなか味わいが出てくる。


 中小企業の集合体が共通の戦略を持つことで優位に立つということはいろいろな形で研究されている。たとえば、ソーシャルネットワークとか、クラスターとかいろいろある。リレーションバンキングのような発想だってある意味、企業連携の水平的な戦略が含まれている。


 しかし、私が今考えているのは、共通の価値観に支えられている中小企業集団が企業連携に果たす役割というテーマだ。ポーターの企業単位の相互関係のテーマでは「一つの企業」という共通の資本で結びつけられた集団が持ちうる戦略だ。資本的な結びつきは企業の精神的、文化的なつながりをももたらす。それが、水平戦略に対して有益に作用するということらしい。


 ひるがえって、共通の意識で結びつけられている企業集団があるとすれば、何かよい相互さようなものが生まれてくるはずだ。現に私が所属する中小企業家同友会では同友会内の共通の価値観があるし、会内の企業同士が協力し合って成果を生んでいる例もある。


 ここで生まれている成果を理論化することで、会内の作用はさらに強まるだろうし、同友会内にいくつもの連携が生み出されることで、同友会企業がさらに利益があがる構造を作り出せることはまちがいない気がする。


 そこのところの理論化が、誰か優れた研究者がやってくれないかと考えてしまう。