2019.03.18 月曜日

豊橋発:循環型社会と企業の在り方

循環型社会というのは商品など物を循環してゴミを少なくしようという社会のことを言う。我が国でも循環基本法というのがあって、各種リサイクル法や廃棄物処理法などが作られている。


 私たちの社会は大量生産、大量消費によって経済成長を遂げてきたが、それでは資源を食い尽くしてしまって日本社会は立ち行かないと感じられるようになった。そこで、資源の無駄遣いを無くし、処理される廃棄物も押さえていくことで、持続的な社会を作り上げていこういう循環型社会の理想が考えられてきた。

 物には光と影があるように、生産、消費のサイクルという光も、陰から見ると、日々の生産は廃棄物を産み出す原因を作っているという点で負のサイクルもある。

 循環型社会では負のサイクルを全面的に見つめ、生産から消費のあらゆる場面で相応の責任を持ってもらおう考えている。物のリサイクルや廃棄には生産者にも原因と責任があると考えている。

 リサイクルの基本的な考え方である、発生抑制、再使用、再利用は今や定着した考えだし、さらに進んでいくことだろう。ゴミも見方を変えれば資源だ。廃棄物の中にはレアメタルの宝の山が埋もれている。建築廃材だって、利用次第では資源として使える。

 もともとゴミというのは物が形を失ったり、混ざったりしてどうにもならないからゴミになってしまうので、うまく分別したりすれば資源になる。このゴミと資源との間にある産業はこれからますます重要な役割を担うことになる。

 未使用物や副次品、廃棄物の中にある循環資源をさらに利用度の高いレベルに高めるための技術的イノベーションも必要だろう。廃棄物の排出、物流、再商品化のプロセスに何か新しいマネジメントのスタイルを作れるかもしれない。コミュニティの再生の課題だってある。

 再生に成功し、幸福感あふれるコミュティには、多くは循環度の高い社会ができあがっている。

 高度経済成長がイノベーションで支えられたように、循環資源の有効活用が進むためには、アイディアが活かされるような自由度が求められる。そのため廃棄物をめぐる多くの規制が自由度を弱めているという側面がある。

 しかし、不法投棄に悩まされてきた日本の歴史を考えると、廃棄物に対する規制はまだ不十分のように思う。

 だが、忘れてはならないのは不自由の中に本当のアイディアと新しい自由の形が現れることだ。そこでの自由を作り上げた企業は社会の需要に応えることで大きな利益を得ることができる。自社が発展して社会もよくなり、みんなが喜ぶ企業になるチャンスを得たということになる。

 私たち法律家もこうした点で、コンプライアンスを維持しつつ、イノベーションを推進するお手伝いができるかもしれない。

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