2019.09.30 月曜日

豊橋発:ライバルは必要

 「1分間マイケル・ポーター」(Softbankcreative社)、№5、「競争業者がいるから、競争優位を高めることができる」。適切なライバルはいた方が利益が高い。
 
 ライバルの存在によって競争が生まれ、研鑽が始まり業界としての質がアップする。ライバルがいるから差別化が生まれ、自社の優位をアピールできる。というようなことをマイケル・ポーターは言っている。この部分はポーターの教科書に確かに書いてあった。
 
 ポーター指摘するライバルの有用性はいろいろなところで出てくるような気がする。
 たとえばゲーム理論。競争社会において、お互いの出方を読みながら行動を考える。この時に、相互にそれぞれいくつかの行動メニューが用意されているとする。その場合、最大利益を上げる思考方法を作り上げるのがゲーム理論だ。
 
 囚人のジレンマだとか、ミニマックス戦略だとか、ゼロサムゲームだとかいろいろ思考方法が提案されている。どれも最大利益を上げるためにはどんな行動をとるべきか、最小リスクにするためにはどんな行動をとるべきかというのを論理的に思考したものだ。
 
 どれもこれもめんどくさい議論を使うので省略するが、要は一定協調する方が利益が上がる場合があるということをゲーム理論を示している。
 
 ここで思い出すのが「チェーンストアパラドクス」だ。ポーターが言うように適切にライバルがいる方が業界全体として利益が上がるうえ、個々の企業は差別化しやくすなることによる利益も上がる。要するにパイ全体が膨らみ、差別化によってより多くの分け前を得ることができる。
 
 チェーンストアパラドクスとは、ライバルがいた方が利益が上がるにもかかわらず、ついつい競争していしまう状態を言う。ライバルが近くによると闘争心が燃え上がり、結局損な選択をしてしまうという。これはドイツの経済学者ラインハルト・ゼルテンさんが1978年に考えた。
 
 けんかは損、戦略的な互恵関係をいつも意識しないと経営者としてはまずい。大阪商人じゃないけれど、頭下げてなんぼという世界だ。もちろん、これは競争があることを前提に互恵関係を築くということだから、いつも競争状態という緊張があることを意識する必要がある。「手を抜くとやられる、だけど協調だ」という感じがよいということになる。
 
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