名古屋E&J法律事務所ブログ

2014.11.19 水曜日

上海経済事情 (1) 「上海の到達点」

 
1. はじめに
 上海社会科学院の研究者雷先生と現在の上海の中小企業政策について意見交換をしてきた。主なテーマは長江デルタ及びその周辺部における中小企業の役割は何かという点にある。
 
2. 上海の到達点
 ここ20年間に上海には多くの企業が集積してきた。私達が視察した範囲でも日本を始めとした世界の大企業が生産拠点を上海及びその周辺部に展開してる。上海には多くの資金が集まり、金融、投資の拠点になっている。
 
 中国政府は上海を国際経済の中で重要な役割を果させる方向で計画を立てているという。こうした中郷政府の傾向は私達がちょっと上海周辺を視察するだけでも見て取れたし、雷先生のお話からも伺われた。
 
 中国政府は上海を中心にした揚子江デルタ地帯では製造業の蓄積はほぼ完了したと見ているようだ。中国政府としてはむしろ、蓄積した企業群を足がかりに製造する商品の高付加価値化ははかろうとしている。例えば、私達が見学した蘇州呉中開発区では、情報産業の誘致に力を入れていた。これはITなどの情報にかかわるという意味よりは、高付加価値が期待できる電子産業を導入したいという意味にとらえた方が正確ではないかと思う。
 
 このように企業群の蓄積をいかに活用するかは長江デルタ地帯の重要な課題となっている。多くの企業活発化することで、物流や金融をさらに発達させると言うも長江デルタの重要なテーマだということらしい。世界から物がお金がやってきて、やがて、上海をニューヨークやロンドンのようにしていこうという考えがあるのかもしれない。