名古屋E&J法律事務所ブログ

2018.04.23 月曜日

イノベーションの源と企業交流

イノベーションの源は情報と知識の交流にある。知識がイノベーションとして新たなものを生み出すためには,何らかの知識との出会いが自社の実践的な能力と結びついて事業として成り立っていくことを意味する。

 
 知識の出会いにはどんなスタイルがあるだろうか。「オープンイノベーション」(英治出版)に第11章にはそれを示唆する部分がある。企業としてはこうした分類を通じて,自社に最適な企業交流のあり方ポートフォーリオを築き上げなければならない。
 
1. 公式的な結びつき
  公式的な結びつきとは,戦略的提携関係など,組織間の契約として合意された計画に基づく知識交換チャンネルである。ライセンス契約や技術提携などはその最たるものだ。
 
2. 非公式な結びつき
  これは人間の非公式な結びつきを言う。たとえば大学の同級生であるとか,個人的な人間関係に依存する。たとえば,シリコンバレーのような地域で友人同士で情報交換する関係などは非公式な結びつきとなる。このような知識は組織への人の流入によってもたらされる。
 
3. クラスター
  クラスターは「特定の地域における相互に連携する企業,組織の地理的集中」と定義されている。最先端企業がシリコンバレーに集まるのは,地域に最先端企業が集積され,要に人間関係を構築でき,情報交換が可能だからだ。こうした地理的な関係からもたらされる知識交流も大切なことだろう。
 
4. メタナショナル
  解説はこちら
  → http://blogs.yahoo.co.jp/lawyerkago/38387286.html
 
5. 深い結びつき,広い結びつき
  解説はこちら
  → http://blogs.yahoo.co.jp/lawyerkago/38387876.html
 
6. 研究レベルの高い大学
  大学の研究室と交流したり,卒業生を受け入れたりすることにより研究分野における先端的な情報を入手することができる。大学は基礎知識の創造センターとして役割を果たすことになる。
 
7. 中核企業
  成功を収めたスタートアップ企業も地域経済の創造力を引き出す。成功企業がいることで,世界中から多くの情報が集まり,知識を持った労働者の流入ももたらされることになる。たとえば,ノキアは携帯電話端末企業として成功しているが,関連して多くの知識,人材が流入し,連携を通じて知識が流通している。