名古屋E&J法律事務所ブログ

2015.06.01 月曜日

ネット上でも愛されるブランドになる!

 雑誌「宣伝会議」3月号の巻頭特集は「ネット上でも愛されるブランドになる!」だ。こういう雑誌があることすら知らなかったのだが,ネット上のブランド作りという言葉に惹かれて買ってみた。
 
 この雑誌は広告業界の専門誌で時々意味の分からない言葉が出てくる。シロウトの私にはちょっと分からない。
 それは飛ばし読みすることにして,ばらばらと読んだのだが,各記事の共通した問題意識は「消費者との長期的なコミュニケーション」のように思われた。
 
 そもそもインターネットは双方向のメディアという特徴を持っている。加えて,PCからスマホに広がり,日常生活のあらゆる場所でインターネットが利用されるようになっている。このような状況下で「カスタマーとの良好な関係」を築き上げ,検討→購入→使用に入っていくことがネット上のブランディングの最終的な目的となっていく。
 
 当然,消費者と企業との関係は段階を追って関係を構築していく。記事での問題意識はこの段階はどのように整理されていくかということになる。「新規のファン」は関係を持続することで「既存のファン」として定着していく。
 
 この段階を適切に設定した上で,「段階」ごとのファンの動向を正確に把握していく,つまり「可視化する」ということになる。そして,このファンの動向に応じて,「段階」そのものを変えたり,段階に応じたソーシャル活用を行うことになる。これは,短期,中期,長期を見据えたインターネット戦略ということになる。
 
 この興味深いのは次の一文だ。
 サッポロビールの「百人ビール・ラボ」を例に上げ,「ブランドが提供する価値に対する興味・関心の度合いが異なる生活者を同じコミュニティに集めることで,『コア・ファン』を軸に新たなファンへプロジェクトに対する愛着と共感を伝えていくことに成功した事例と言えるのではないでしょうか。」
 
 どこが,興味深いというと「同じコミュニティ」という言葉だ。私の考えではインターネット上では様々なタイプの関係が構築されている。企業と消費者だけでなく,各個人の生活者同士のコミュニティが存在する。大学生である私の娘などはラインなどインターネット上のグループのことをコミュニティと呼んでいた。
 
 インターネット上のブランドの役割というのは,このバーチャルな社会(コミュニティ)の中で一定の構成員としての地位が認知されていくということではないだろうか。インターネット社会の中で,最初はただの顔見知りだったのが,双方向の関係が熟化することで,顧客は価値を認め,ブランドを「選択」する。
 
 記事ではこうした,コミュニティの構築,あるいは参加などについていくつかの角度から具体的な問題提起がされていた。