名古屋E&J法律事務所ブログ

2015.06.09 火曜日

中国インターネットビジネスの断面

 3月21日から23日かけて上海に行った。今回のツアーでは中国関係者との懇親を深めてきた。このほかに中国インターネットビジネスをサポートしている会社の話を聞くことができた。ので紹介した。
 
 日本では楽天などの電子商取引市場に出店して顧客のアクセスを待ち,注文を受ける。中国でもタオバオなどに出店して顧客のアクセスを待つ構造は同じだ。しかし,顧客がアクセスして以降はかなり違うようだ。
 
 中国では顧客は販売者に対してツイッターを利用して,その場で商品情報を得ようとする。販売側はすぐにこれに応じて情報を提供を行い顧客との商談が開始される。時には値引き交渉も行われる。インターネット販売は日本では一対多数の関係だが,中国では対面販売に近くなる。
 
 出店者側は多くのオペレーターを用意し次から次へと顧客の要望に応じていく。オペレーターは歩合給になっており,顧客のアクセスが最も多い午後10時ころにでもなもなると必死でキーボードを打ち続けるようだ。
 
 電子取引市場も日本に比較して細分化が進んでいるようだ。富裕層向けのサイト,若年者向けのサイト,衣類を専門に扱うサイトなどいろいろある。さらに,BtoBと言った事業者どうしのサイトもある。中国人に聞いてみると,店舗の販売より信頼できるということがあるようだ。
 
 インターネット販売に限らず,事業を実施する上で自社の顧客が誰であるかを明確にすることは重要だ。中国インターネットビジネスでも同じだが,おもしろいのは中国に新しい顧客層が生まれている点だ。
 
 従来富裕層はポルシェとかベンツとか分けも無くブランドに飛びつき,高額であることを外に向かって表示するタイプの顧客が多かったが,富裕層にも生活の質を求めるタイプの人が徐々に増えてきているようだ。たとえば,キャンピングカーなども売れるようになっているようだ。
 
 このほかにも,新中間層ともいうべき層が厚みを増しているようだ。この層は一定の所得があり,好奇心があり,趣味など自分の生活の質を大切にしたり,食品の安全といった問題にも関心をもって生活している。いわるゆる知的労働者層だ。今後は彼らが中国の消費や文化を牽引するかもしれない