2015.06.23 火曜日
リーダーシップの養成
友人の会社が勉強会を主催したので行ってみた。テーマは人材育成だ。採用に際しての人選,採用後の育成,さらに幹部養成とたどるのだが,どの会社も悩みの種だ。
会社は発展するものと考えれば,それは人の数や能力の拡大でもあるため,職員養成は組織戦略の課題そのものとなる。会社にとっては存続する限り逃れられない問題だろう。組織戦略に照らして,会社組織が適切に機能しているか,人は組織戦略にそって順調に育っているかは常に検証を要する。
さて,リーダーはどのように養成されるべきだろうか。
当然のことながら会社が求めるリーダー像を明確にする必要がある。人間はかしこい動物だから,社長が明確にリーダー像を持っていれば,責任を与えられた者はそれを読み取りそれに合わせて動き始める。さらにリーダー養成のシステムやツールがあれば動きが加速していくことだろう。
講師の先生は「自立型組織」の中の「変革型リーダー」という考えを述べられた。
自立型組織というのは,組織が与えられた責任に応じて自ら必要な行動を選択していく組織というところか。組織されたサッカーチームのようなものだろう。ポジションごとに与えられた任務を正確に理解し,それを果たすために自由に活動する。
ここで重要なのは「責任」だ。
単位組織が「責任」を自覚する必要がある。ここでは右へ行け,左へ行けという個々の行動を指示しない。あなたには「ディフェンス」をやってもらいたい。その責任を果たすために自由に動いてもらいたいということになる。自由に動けるための責任と権限を与えることになるだろう。
こうした組織イメージを実現するリーダーシップというのは何か。
ここでは「変革型リーダー」が必要というのだ。これはコッター(kotter)が提唱したもので,「組織管理」とは別に,「リーダーシップ」の重要性を強調した。これは組織の将来ビジョンを明確に、メンバーの能力をビジョン実現に向けて結集し、引き出す力であるとされている。
(1)魅力あるビジョンを作りだし、それを明確にメンバーに伝えることができる。
(2)ビジョンを実現化する戦略を構想し、メンバーに、達成できる期待を与えることができる。
(3)メンバーとのコミュニケーションを通じて、彼らからより多くの貢献を引き出す。
(4)メンバーにとって理想の役割を演じることができる。
とくに,(3)の「引き出す」は「やらせる」とは異なる。とりわけ重要な点だ。
愛知、名古屋、弁護士、交通事故、中小企業、離婚、借金、相続 | 2015.06.23 火曜日