名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.12.04 月曜日

上海白領群(ホワイトカラー層)

 最近中国の新しい消費者層,ホワイトカラーたちに関心が向いている。まだ,相対的には小さな層かも知れないが,今後発展することは間違いない。中国市場を狙うなら中国ホワイトカラー層,「白領群」のことは無視できない。
 
 「白領」はホワイトカラーを中国語訳したものだが,現在は中国中間層の代名詞のようになっている。ある白領群動向調査は「頭脳労働に携わり,収入が社会内で中等程度の社会階層にある者」とし,「年齢の上限は20歳から60歳,収入の範囲は月収2000元から2万元の間」と定義してその調査している。
 
 中国では1978年より社会主義市場経済が導入された後にめざましい経済成長を遂げてきたが,これを支えた世代を第1世代とすると,白領群は第2,第3世代を指すことになる。80年,90年,00年世代とよばれそれぞれ特徴を持っているが,基本的には①市場経済下で育ったこと,②一人っ子政策の結果できあがったことがこれらの層特徴である。
 
 中国第1世代は富裕層を形成しシンボリックな商品に高額な金銭をつぎ込むという傾向がある。彼らは誰もが認める強いブランド力に対して金銭をつぎ込み,富を誇示することに腐心している。
 
 現在でも富裕層は消費の重要な担い手であるが,第2世代以降が「白領」として徐々に消費におけるステイタスを高め,この傾向に対して白領群について動向調査が多数行われている。彼らは比較的高収入で,高学歴で知的である。好奇心が有り,「西式」と呼ばれる西洋文化,特にヨーロッパ文化に対するあこがれを持っている。
 
 富についてシンボリックなブランドを志向する傾向はあるものの,「質」を重視する傾向にはある。個性や,芸術性,知性などを求め,「西式」を取り入れたライフスタイルを持とうとしているように見受けられる。
 
 もちろん中間層のこうした傾向は日本でも見られることだ。日本全体は中間層が消費の中心にあり,一定のライフスタイルを持っている。中国はこれからというところか。
 
 また,中国独特の価値観も無視できない。
 たとえば,一人っ子政策のゆがみもある。また,中国独特の価値観たとえば一族を重視したり,風水を重視したり,財貨に対して投機的な価値を求めたりする傾向も存在する。海外への憧れもまた日本とは異なったものがあるかもしれない。こうした中国の特性も理解する必要がある。