名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.04.08 月曜日

植物工場

 植物工場というのはどこかで聞いた話だがどうなっているだろうか。
 農水省によると、植物工場とは次のようになっている。

「植物工場とは、施設内の温度、光、炭酸ガス、養液などの環境条件を自動制御装置で最適な状態に保ち、作物の播種、移植、収穫、出荷調整まで、周年計画的に一貫して行う生産システムのことです。
 施設内での生産なので、天候に左右されることなく作物を周期的に安定供給でき、病害虫の被害を受けずにすむほか、高齢者や障がい者の方の雇用にもつながるなどの利点がある植物工場」


 完全管理型の農業をやろうというところに、そもそも根本的に問題があるように思う。野菜は土と水とお日様で作るものという根強い文化がある。この植物工場には実に500億円の補助金が使われているそうだ。

イメージ 1

 

 さんいちファームは農家三名で2011年に立ち上げ震災復興のシンボルだった。同社は、約600坪の野菜工場を3棟構え、レタスなど水耕栽培による野菜の生産・販売を手掛けた。しかし、2014年には1億2000万円の負債をかかえて倒産した。ここには補助金が2億5000万円ほど使われているという。

 植物工場、株式会社みらいは専門家の指導もはいりつつ、経営を始めたのだが2014年には民事再生を申し出た。負債額は10億9000万円だそうだ。産学協同で鳴り物入りで始まったこの事業にも多くの補助金が使われているようだ。

 この2つの植物工場倒産のプロセスをみると、植物工場自体に未来がないという訳でもなさそうだ。補助金がどんどんつぎ込まれ、銀行も安易に融資し、事業者もすっかり有頂天になって設備投資を拡大したというのが本当のところのような気がする。

 ベンチャーというのはけっして突然始まる訳ではない。なんというか小さなアイディアから始まって、時代の要求に応える形で急激に発展していく。「官」が目をつけていきなり大きいものから始めたところでうまくいく気がしない。

 
  アップルもグーグルも最初はガレージから始まったとは、有名な物語だ。

 名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら