名古屋E&J法律事務所ブログ

2016.02.17 水曜日

債務と向き合う最後の一手

 リーマンショックで急激に売り上げが落ち込んだ。最近は徐々に回復してきたものの、3割減程度は当たり前になっている。すでに、リスケ、追加融資の対策はやりきり、残る手段が限られている状況にある企業も少なくない。

 
 いったい何をしたらいいのだろうか。誰にも相談できず、半年したら倒産するかも知れないと途方にくれている経営者は眠れない日が続いていることだろう。こういうときに、弁護士に相談してみてはどうだろうか。
 
 こんな時には、それでもやるべきことは決まっている。
① 債務を見直す。やはりリスケを検討せざる得ない。10年であろうと、20年であろうと、長期の弁済計画を立てて、一回の支払いを小さくする。債務が増加しすぎて、銀行はかえってつぶせなくなる例もある。景気は大きく変動する。悪いときばかりではない。それを信じて、企業を維持する。
 
② 不要な財産を処分していく。すでに生命保険などは解約しているかも知れない。それ以外にも、財産を処分していき支払いを小さくする。
 
③ 事業部門の会計を見直していく。複数の事業部門がある場合には部門別会計を正確にしていき、利益を上げる事業になっているか、どの程度会社の負担になっていくか具体的に検討していく。
 
 事業も部門の会計を正確にすると言うのは、債務と向き合う最後の一手の準備でもある。企業が倒産の危機にあるとき、最後の手段は切り捨てるしかない。どの事業がどれほどの利益を上げるか、債務なしで商売ができるか、将来性はあるか、こうしたことを検討して、最後は部門を残して生き残りを進めていくことになる。