名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.05.29 水曜日

交通事故 ツメが甘い

 うちの若い弁護士が交通事故死亡事件の相談を受けました。被害者は車線をはみ出して衝突して正面衝突し即死したということでした。この弁護士は重過失の場合に相当するので自賠責も難しいと回答したようです。確かに、車線をはみ出して逆走したような事例では被害者の過失は重いです。

 しかし、車線をはみ出したと言ってもいろいろあります。少しのはみ出しかもしれませんし、おおきなはみだしかもしれません。相手のスピードも問題になります。相手がうまくよければ死亡事故を防げたかもしれません。少なくとも自賠責ができないと最初から決めてしまう必要は全くありません。どうして、「正面衝突でした。」との遺族の言葉を鵜呑みにするのでしょう。

 家族が亡くなって、残された家族はつらい思いをしているでしょう。つらい思いをしている家族のために一生懸命考えようという姿勢にかけたのです。この弁護士は反省が必要ですし、あらためて依頼者と相談する必要があります。

 ということで,事務所の指示でこの弁護士は再度面談し,自賠責で異議を申立てることにしたようです。結果は過失相殺は認められましたが,自賠責からの支給が決定されました。弁護士が被害者につくというのはこういうことなのです。