名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.06.30 日曜日

「入って安心~人身傷害補償保険」

自動車保険の特約で、人身傷害補償保険というのをご存知でしょうか。 

これまで、自動車保険は基本的には相手方に与えた損害を賠償することを主な目的として、設計されています。

ところが、自分が被害者になった場合に、自分にも過失があったときには、相手方の保険会社からは、その過失割合分の賠償を受け取ることはできません。

また、相手が自賠責保険にしか加入しておらず、任意保険には入っていない場合、通常の治療であれば120万円の自賠責保険の範囲内でしか賠償を受けることができません。

さらに、相手方のいない自損事故の場合、原則として損害は全額自己負担となってしまいます。

 そんな場合の損害を賠償してくれるのが、人身傷害補償保険。

 この保険は、自分が被害者になった場合や自損事故の場合に、その治療費や休業損害等の実際にかかった損害を、自分が加入している保険会社から賠償してくれます。

しかも、示談前でも支払ってもらうことが可能です。
また、自分だけでなく家族も、さらに自動車に乗っていない時に遭った自動車事故の場合にも、支払ってもらえるものなのです。

 つまり、これまでの相手に対する賠償することが目的の保険とは異なり、自分自身を自分で守るための保険といってよいでしょう。

 残念なことですが、任意保険の加入率はおおよそ70%程度だそうです。

だとすると、公道を走っている自動車の30%は任意保険に加入していないわけです。

 交通事故に遭ったけれども相手が無保険で、しかも払ってもらえる資力もない、となると、ほとんど泣き寝入りということになりかねません。

弁護士でもどうにもならない場合だってあります。

 転ばぬ先の杖。

多少割高にはなってしまいますが、人身傷害補償保険、入っておいて損はないかと思います。