名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.06.30 日曜日

「信号の色で賠償金額は大きく変わります」

 交通事故の際,事故の当事者の間で,事故の時の信号の色がどうなっていたか,よく争いになります。

 この信号の色は,損害賠償の金額にとっても重要です。
 事故があったとき,信号の色が何色であったかによって,お互いの過失の割合によって損害賠償を減額する,過失相殺の割合が大きく変わってくるからです。
  
   そして,当然ですが,赤信号で交差点に入ったような場合は,責任が重くなります。
   こちらが赤信号で相手の車が青信号だった場合だと,こちらの責任が100%ということになって,全く賠償が認められないということにもなってしまいます。

  また,赤でなく,黄信号の場合でも,賠償金額が何割か変わってくることが多いです。ですので,信号の色について争いがあると,なかなか譲歩できず大きな争いになってしまいがちです。

  信号の色について証明するためには,実況見分調書(物損事故の場合は物件事故報告書)や,信号サイクル,それに証人の証言等が必要になります。
 
  実況見分調書は検察庁に対し,また信号サイクルは警察署に対し,弁護士照会の手続をとって入手することができます。ただ,それだけで必ずしも信号の色を証明できるとは限らないので,後は証人の証言も重要になってきます。

  このため,信号の色が問題になりそうな場合,事故の目撃者に証人になってもらうよう要請しておく必要が特にあります。また,記憶が薄れないうちに証言のメモ等も残しておくべきでしょう。