名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.08.07 水曜日

「よくわからないけど痛い」

よくわからないけど痛い。よくわからないけど麻痺がある。このよくわからないというのはけっこうくせ者だ。レントゲン写真やMRIというのは高度な判断が必要な場合があって、医師によって判断が異なることがある。ある医師がみて異常はないとしても、別の医師が判断すると異常があることがある。
 神経の圧迫も人によって見方が違う。骨折でも見落とすということもめずらしくない。痛い痛い思ってがまんして通院を続け、痛みが治まらないのは変だと思って別の病院に行ってみると、骨折があったなんてこともある。骨折ってシロウトが思うほど簡単ではないことがあるらしい。
  私は頑迷な症状があるのによくわからないという相談を受けると、何か必ず原因があるはずだと思うことにしている。誰だって、痛いと思って人生を送りたくない。うそのはずがないのだ。そこで、医師の判断が悪いのかもしれないと考え、セカンドオピニオンを勧めている。この場合は大学病院がよいのではないだろうか。
 その際、事故で高いと等級をとりたいとかいった賠償に関わることは一切言わないことが必要だ。そうしないと、医師は警戒するし、カルテに「賠償で高くとりたい。」言っていたと書かれてしまって後で不利になることがある。
 また、首とか肩とか、骨には画像所見上異常はないけれど、痛い、激しく痛いということがある。画像所見がないと、少なくない整形外科医は脊椎に異常がないと、そのうち治ると考えたり、精神的なものと片づける。そうこうしているうちに別の医師に相談すると思わぬ病名がつけられることがある。
 私が経験した例から言うと、胸郭出口症候群、筋筋膜性疼痛症、インピンジメント症候群、繊維筋痛症、RSDなどなど。交通事故事件をたくさんやってきたおかげで名前だけはだいぶ詳しくなった。痛みと言ってもいろいろあって、やはり医師の判断なくしてはどうにもならない。しかし、医師に問題意識がないことがあるので非常に困る。患者のことを考えれば、もうちょっと真剣になってもいいのになと思うことがある。