名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.08.09 金曜日

健康保険の利用について

健康保険は、労働者の業務外の事由による疾病、負傷若しくは死亡又は出産及びその被扶養者の疾病、負傷、死亡又は出産に関して保険給付を行うものです。ただし、一部の支給については例外があります(健保55条①)。

 
健康保険を利用する際には、①届出に係る事実、②第三者の氏名および住所または居所、③被害の状況を記載した第三者行為による傷病届、④交通事故証明書を保険者に提出します。
 
健康保険の保険給付をした場合、保険給付の限度で第三者や自賠責保険会社に対する請求権を保険者が取得します。先に損害賠償請求や支払請求をした場合、これらの額を控除して健康保険の保険給付がなされます。
 
健康保険を利用しても、損害の全額が填補されなかった場合、保険者が取得した求償権と、被害者による損害賠償の支払い請求権の優劣関係が問題となります。この点、被害者が優先すると最高裁は判断しました(最判平成20年2月19日判時2004・77)。