名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.10.15 火曜日

傷害慰謝料の基準

交通事故を受けて損害賠償を請求する場合、傷害慰謝料という損害項目があります。 これは、文字通り、事故によって傷害を負ったことによる精神的苦痛を損害ととらえてその賠償を求めるものです。 ただ、このような精神的苦痛の程度は、事案や人によって異なり、客観的に量ることはできません。

 
そこで、傷害慰謝料については基準が定められており、入院期間と通院期間からその額の目安を決めます。 たとえば、入院期間が3ヶ月、通院期間が10ヶ月というケースであれば、285万~154万円となります。 もちろん、これはあくまで目安であり、事案ごとの事情に応じて額は異なります。
 
ただし、この慰謝料の基準には様々なものがあり、上記の例は日弁連交通事故相談センターの基準(いわゆる「青本」)です。 他の基準としては、日弁連交通事故相談センター東京支部の基準というのもあります。この基準によれば、上記の例は230万円が目安となっています。 これらの基準は、訴訟で使用されます。
 
保険会社から示談として損害賠償額を提示された場合、特にこの傷害慰謝料の項目にご注意ください。 保険会社は、上記の基準とは別の独自の基準を使用しており、上記の基準よりも低めに設定されています。 保険会社と示談交渉する場合、主にこの傷害慰謝料が争点になり、保険会社提示額よりも高くなることが多いです。 保険会社から示談として損害賠償額を提示された方は、一度弁護士に相談されることをおすすめします。