名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.11.14 木曜日

タコグラフ

過失、過失相殺を考える上では事故を再現することが重要となる。実況見分調書や保険会社の事故当初の記録、アジャスターによる事故車の写真など現場を押さえる材料はだいたい決まっている。

 大切な現場での情報の一つに最近では計装機器と呼ばれる機材がある。最近は前方映像や音声などの録音機材も取り付けられるようになり、事故の解明ではこれが決定的な役割を果たすことがある。私の経験でも事故直前の映像が映し出され、どちらが悪いかはっきりした事例がある。この動画はかなり迫力がある。
 最も有名なのがタコグラフだ。これは自動車の稼働状況を把握するもので、通常、時間、速度、回転数、が記録される。タクシーやトラックなどは道路運送車両法によって設置が義務づけられている。同法では「運行記録計」と呼ばれている。タコメーターとは別物だ。
 タコグラフはかつては円盤状の記録紙に揺れ動く針で記録していたが、現在ではデジタル化され、電子情報によって記録され、再現されている。電子情報とは言っても、(時間、速度、回転数)の3つの座標が記録され、それが紙媒体などに再現されてビジュアル化される。
 タコグラフには当然距離が表示されるが、これは距離が記録されるのではなく、時間×速度によって計算された結果としての値が表示される。
 ともかく、タコグラフの記録によって、停止位置、その後加速など重要な時間、位置情報が得られるため、その解析は非常に重要だ。最近はいろいろなソフトが発達しているようで、(時間、速度、回転)の3つの座標から多くの情報を引き出し、運行の安全ばかりでなく、最も合理的なロジスティックの構築ということにも利用されている。