名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.12.18 水曜日

圧迫骨折

交通事故では首と腰がもっとも多い被害になります。その中でも脊椎の圧迫骨折というのは被害の中でも難しい事例になります。

 腰部の痛みや腰部の可動域が制約される場合、後遺障害が認められます。神経症状だけであれば14級、12級となります。さらに圧迫骨折などが加わると、8級、6級といった場合もあります。
 圧迫骨折というのは脊椎が押しつぶされるように骨折する場合を言います。胸椎から腰椎への移行部によく起こります。これはこの場所で背骨の傾斜角度が変化していることや、腰の回転、曲げなどの支点になっているためです。
 ただ圧迫骨折の場合、軽いものから重症のものまで様々な圧迫骨折があれば、全て重い後遺障害となるとは限りません。圧迫骨折については、骨折した側に2分の1程度圧縮があれば、重いものと考えられています。
 もちろん、軽い圧迫骨折であっても痛みの原因となりますから、常に2分の1の圧縮がなければならないというものではありません。
 この圧迫骨折は整形外科医でも見落とすことが多く、交通事故の後、時間がたったあとの方で発見されることが少なくありません。そのため、見つかったときにはすでに古くなっていて、事故後に生じたものかどうかよくわからなくなります。事故に近い時点でのレントゲン写真やMRI画像で、骨損傷などの炎症像や、仮骨の形成などの様子をみて判断していきます。
 圧迫骨折が難しいのは圧迫骨折があったからと言って直ちに腰の痛みに結びつかない場合がある点です。医師もこの点慎重になる場合があり、この程度の圧迫骨折では痛くないでしょうとか、腰の可動域に影響を与えるとは考えないとか消極的な意見をいうことがあります。
 弁護士はこうしたいろいろな困難を整理して、突破口を見つけていくことになります。