名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.01.17 火曜日

交通事故 和解弁護士になる無かれ

弁護士というのは徒弟制度のようなところがあって,先輩弁護士に教えられて色々な価値観を身につけていく。わたくしが若い頃言われたのは「和解弁護士になるな。」というものだった。この弁護士が言いたいのは判決を求める姿勢がなければ裁判官とは戦えないという気構えだったのだろう。和解の場では裁判官は成立を意識するため,当方の弱い点を指摘して,判決になれば不利になるかもしれないと脅かしてくる。それに屈するなと言うことだ。和解をしないということではない。しかし,判決できるものならやってみろと裁判官に対応できる姿勢も大切だ。

 
 もう一つ,「敗訴を裁判官のせいにするな。」ということも教えられた。変な裁判官もいたり,一丁上がり式の裁判官もいたり裁判官もいろいろだ。そんな裁判官に当たった場合は本当の不幸だ。しかし,どんな裁判官であっても勝ぐらいの気構えが無ければ難しい事件は戦えない。事実を明確に整理して,理論をきちっと主張すれば必ず勝てるという気構えが必要だ。実際には変な裁判官のせいで負けることもありますけどね。
 
 こういうところは実に徒弟的で,外部の人から見ると,法という世界に,こんな前近代っぽい話があるなんてと驚くかもしれない。