名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.01.25 水曜日

交通事故 基礎知識 過失相殺 2

過失相殺は公平の見地から被害者側の落ち度を考慮して、賠償額を減額させるという考え方です。民法の条文に基づいています。

 
 過失相殺は実務では「別冊判例タイムズ 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」に沿って処理されています。ある程度機械的に決まっていくところがあります。
 
 しかし、被害者に有利にもっていくこともできます。その作業は事故状況をよく再現することです。現場を確認し、加害者と被害者の行動がどのように推移していったか、被害者にとって避けられない事故であったかなどです。1割から2割ぐらい変わります。
 
 私の経験した事例で、赤信号を横断中にはねられた事件がありますが、当初は保険会社は被害者8割負担となっていましたが、裁判では最終的には被害者が4割となったことがあります。これは、赤で横断していたのですが、他の自動車が停止してて誰か横断中であることが外形的にもわかり、加害者は予見するべきであったということでした。