名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.02.17 金曜日

交通事故 医師の尋問

 後遺障害の等級を争う場合,主治医がどのように評価したかは非常に重要だ。事故当初の誤った診断が交通事故被害者を苦しめることは少なくない。あるいは,整形外科医の適当な判断や,いい加減なカルテのために被害の立証を困難にすることがある。私としては,整形外科医を証人尋問したいと思うのだが,裁判実務ではめったに医師の尋問を採用しない。ここ数年の最高裁の製作として,医師の尋問をしないという風潮があるからだ。
 
 交通事故被害者側弁護士としては,この壁を突破しなければならない。それは,結局のところ被害者の体験を丁寧に洗い直していく方法につきる。初診時どうだったのか,その後の治療経過ではどうだったのか,被害者には常に痛みがあり,看護婦にも訴えていた。こういうことを明らかにすることになる。いい加減なカルテでも,どこかに真実があって,そこを大切にしながら被害者の声を訴訟に反映することになる。