名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.03.10 金曜日

交通事故 輝度変化

 MRIなど、画像所見で「輝度変化がある」という言葉が出てくる。炎症などが起こると水がたまったりするので白っぽくなったりするということだが、私はよくわからない。輝度変化があって神経の圧迫や傷害が認められると診断書に明示してあっても、自賠責などでは輝度変化が見られないなどと非該当にしたり、14級にしたりすることがある。ある写真では輝度変化が見られないが、別の病院では見られると判断することもある。
 
 同じ患者でも画像はいろいろあるということだ。こうした問題は結局、被害者にとって一番有利な証拠を選択することというのが原則になるのではないかと思う。つまり、まず選択して、有利な証拠はそれなりに正しいと主張立証するのだ。
 
 このあたりの選択は医学の判断とは異なる。医学的判断は全てを総合して一番真実に近いものを選択する。訴訟の場合は、勝訴という大目標のために最も有利な画像を選択して、どこまで根拠づけられるかを検討する。思考のプロセスが違う。
 
 普通の人からは違和感があるだろう。しかし、私の考えからすれば、すべてを輝度変化で説明できるというのは大間違いで、他の所見と組み合わせたり、被害者の実際の生活を明らかにして行き、有利な画像所見もあることからすれば、12級でよいというような主張をすること自体は正しいプロセスではないかと思っている。