2018.02.05 月曜日

豊橋発:医療過誤 どこが難しい?

  医療過誤は裁判の中でも難しい事件です。この種の事件は経験ある弁護士でないと行うことは非常に難しいようです。初めてこれにとりくむ弁護士はベテランの弁護士と共同しているのではないでしょうか。

 

 医療過誤事件が難しいのは治療情報が医療側に偏っている点にあります。医療事件は医療が密室の中で行われていることや、医療側に高い専門性があるといった壁があります。

 

 さらに,私の考えでは治療が進む過程で、臨床の現場では治療のメニューについて常にいくつもの可能性を考えなければならないことがある点で問題を難しくしているように思います。つまり,医師の裁量というのがどうしてもあり,専門家としての医師の判断にゆだねなければならないことがあります。そのため,結果が悪いと言っても判断が悪いということに結びつきません。

 

 また,事案が複雑に変化していったり,常にこうしたらよかったということの積み重ねであるため事案の単純化が難しい事件でもあります。弁護士には事例を単純化できる才能と経験が必要となります。

 

 また、カルテの解読、医療関係者との連携なども可能である必要もあります。もっとも,医療過誤は実は、シロウトでも分かるような単純なミスが多いようです。高度な医療は事件になりにくいです。ですから医療という専門性をおそれず、立ち向かう強い意志も必要です。そうした意志がある弁護士だけが医療過誤事件を扱うことができます。