2018.12.24 月曜日

豊橋発:交通事故刑事記録の検討方法

 交通事故事件で,刑事記録がある場合は私たちは刑事記録をとりよせます。刑事記録には実況見分調書の他,被疑者や被害者の調書,時には目撃者の調書があります。

 交通事故での実況見分調書は交通事故裁判では比較的信用性が高いのが普通です。

 しかし,いつも被害者に有利とは限りません。警察がこれは立件すべきでないと判断してしまうと,すべての記録が立件しない方向で作成されてしまいます。

 加害者がうそをいったりする場合もあるのですが,警察のストーリーがあってそれに反するウソは徹底的に追及するし、警察のストーリーにあうウソはそのままにしておきます。実況見分調書のような,測定するだけで一見真実を反映しているように見えても,都合の良いストーリーで作られている例はあります。

 私の場合,刑事記録を検討するときに、そのなかに真実が必ずあると考えて検討します。嘘の記載があるときもありますが,それでもなにがしかの真実を反映する場合もあるのです。

 もっとも、事故現場の再現についてはある種のフィクションは必ずつきまといます。時速40キロの制限速度で走っていました、なんて話は誰が信じるだろう。しかし、それも通用してしまうことがあります。

 要するに裁判の場では真実はともかく,被害者、加害者、どちらが緻密に、合理的に説明しているかで勝負は決まるというようなところがあります。

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