名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.04.17 月曜日

交通事故鑑定のすすめ

交通事故の事案では、しばしば事故態様に争いが生じることがあります。
真実は1つしかないのですが、自動車を集中して運転しているという状況下からか、自分がどのように事故に遭遇したのか記憶が曖昧であったり、誤解して覚えていたりすることがあります。また、責任を免れたい意図から、わざと記憶と異なる主張をされることもあります。
そのような場合、当事者双方の事故態様に関する主張が相違する結果となります。その相違の程度が双方の過失割合に影響するレベルであるならば、例えば双方の自動車の損傷状況、停車位置、自動車から落下したガラス片等の散乱状況、目撃者の証言等の証拠によって、どちらの主張が真実に近いのかを検証していくことになります。
我々弁護士は、特に交通事故に関わる機会の多い弁護士であれば、日々事案を取り扱う中で、または独学でこれらの検証スキルを磨いているのですが、弁護士になるに当たって必ずしも物理的な知識に詳しいわけではありません。時に相手方の方から、工学鑑定人による交通事故調査報告書が提出されることがありますが、見たこともない公式が羅列されていると、そもそも何を言っているのかすらよく理解できないことがあります。
そのような時に、私も初めて工学鑑定人に依頼して意見を伺った結果、非常に的確な意見をいただき反論をすることが出来ました。
もっとも、工学鑑定人といっても非常に千差万別です。信頼できる工学鑑定人と巡り合うことが何よりも大事でしょう。