名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.06.12 月曜日

交通事故 行政書士と弁護士

  弁護士がいいですか、行政書士がいいですかという質問をよくうける。行政書士は後遺障害等級をとる領域で威力を発揮する場合がある。私の経験的では14級を12級にするとか、高次脳機能障害で一定の等級を勝ち取るとか、役に立つ領域がある。神経症状の場には後遺障害等級については行政書士が臨床の場に立ち会って必要な検査を求めるという作業も行う。

 
 高次脳機能障害は症状が患者の愁訴を中心にするところから、症状を認定にあった形で描く作業に役立つ。これは一歩間違えると証拠の偽造のようなところある。行政書士の全部がそうだとは言わないが、けっこうきわどい例もあるんじゃないかと気がする。
 
 弁護士はこうした認定作業は必ずしも得意とはしない。
 弁護士の得意分野は門切り型の認定をさらに争う場合や、認定を前提とした賠償問題だ。
 認定手続きは門切り型で真の症状をみない。裁判の場合は丁寧に争っていく。過失相殺などあいまいな領域も戦うことができる。
 
 後遺症認定をがある場合でも、訴訟を前提とした交渉の方がよい。後遺症認定を前提とした訴訟は比較的早く済む。遅延損害金が加算される。弁護士費用も一部加算される。全体としては得なことが多い。
 
 要するに、行政書士は認定の分野で役立ち、弁護士は賠償請求の分野で役立つというところか。
 
 もうひとつ、行政書士の場合、レベルの差があまりに大きい。ブログやウェブサイト、いろいろな回答を見ているとたいしたことでもないことをたいそうに言ったり、自分は大丈夫だと言ってみたり、とんでも系の専門家がいる。また、たいしたことでもないの法外な報酬をとることもある。
 
 弁護士の場合、被告によって攻撃を受ける立場なのでめちゃくくちゃなことは少ないように思う。しかし、自分の専門性の欠如から、異常に消極的になって被害者にあきらめさせるということがあると思う。たいしたことでもないの法外な報酬をとる例もある。