名古屋E&J法律事務所ブログ

2014.12.08 月曜日

交通事故 ライプニッツ係数

 交通事故の損害額を計算する時にライプニッツ係数という言葉が出てくる。逸失利益を計算する時に使う。逸失利益というのは,後遺障害によって将来にわたって働けなくなった分を賠償して下さいというものだ。つまり,未来に発生する損害を支払って下さいことになる。
 
 逸失利益は将来の分を今払うという考え方なので,「逆利息」のようなものがついてしまう。お金をとっておけば利息がつく。逆に早く払うので利息分を差し引くという考え方だ。10年後の,9年後,8年後とそれぞれ計算して足していくのだが,とかいろいろめんどくさいので,あらかじめ計算されている数値をかけ算することで簡単にしてしまおうというのがライプニッツ係数だ。
 
 ライプニッツ係数は年利5%で計算している。これは民法を基準にしている。いまどきねえ。5%も引かれたんじゃ不公平じゃないかという気がする。
 1%ぐらいの引き直して裁判したくなってしまう。しかし,最高裁判所はこの点について,理解は示しているが5%によるべきだとしている(最判H17.6.4).。
 
 
 また,分割して年金のようにしてもらえば,理論的にはライプニッツ係数で差し引かれることはない。重篤な被害事例ではまれにそうした判決が見受けられる。