名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.10.16 月曜日

交通事故 高次脳機能障害相談マニュアル

 日弁連では「脳外傷による高次脳機能障害相談マニュアル」というものを作っている。高次脳機能障害の判断、後遺障害の程度をどのように考えるかをまとめたものでよくできている。私もこのマニュアルのお世話になることが多い。
 
 このマニュアルには高次脳機能障害の基礎的知識のほか、被害の認定基準の検討が示されている。これを見れば分かるが、記憶障害と人格障害、日常生活の変化など基本的には個人的領域の問題が多く、その内容は他人がなかなか批判できない感じになっている。つまり、本人側が人格が変わったというと変わったことになるという感じだ。
 
 私のところに相談にくる依頼者の中には、行政書士や交通事故のNGOで相談経験ある人もけっこういる。そんななか、高次脳機能障害の書類上はとても重い例に出くわす。どうしてこんなになったの?と、尋ねると、行政書士さんが、もっとこっちの方が良いというものですから。というような返事が返ってきたりする。
 
 確かに、依頼者の利益のためには被害は重い方がよいのだが、裁判ではそのような過剰に重い記載は通用しない。