名古屋E&J法律事務所ブログ

2017.12.25 月曜日

関越自動車道バスツアー事故

交通事故 関越自動車道バスツアー事故

 この事故では防音壁がバスを貫き、7名が防音壁に押しつぶされて死亡したということらしい。道路に出っ張りが死亡事故を増大させるというのはかねて言われてることで、高速道路に限らず一般道でも工夫がこらされてきた。
 
 交通事故については他損、自損を問わず道路の構造が被害を拡大したという事例はある。道路という公の営造物の設置管理に関する瑕疵(欠陥)については無過失責任とされている。つまり、瑕疵と認定されれば管理者は責任を負うという構造となっている(国家賠償法2条)。
 
 この2条の適用をめぐっては行政訴訟の分野では一大問題を形成している。弁護士の中でもこうした設置管理の瑕疵について本格的に国や、自治体、公団などを相手に訴訟した経験のある弁護士はかなり少ない。これには理論的にもかなり難しい議論を含んでいる。また、国などはどんな小さな事件でも全力投球で立ち向かってくるので攻撃する弁護士がも高いモチベーションが求められる。
 
 ともかく、道路の欠陥を争う場合、国などは予算上全ての道路に対応できないとか、非常にイレギュラーな場面まで想定できないとか、一定の行政水準を守っているとかいろいろ言ってくる。どうしてそこまで細かくこだわるかとうんざりする時もあるのだが、原告はこれにつきあわなければならない。これはきちっと対応しないと負ける。